こんにちは、院長の宮脇大です。

「BMIは正常範囲なのに、なぜか健診で『メタボ気味』と言われた」

そんな経験はありませんか?

これ、実は内臓脂肪型肥満の可能性があります。今日はBMIだけでは見えてこない、お腹の中の脂肪のお話をします。

皮下脂肪と内臓脂肪は別物

脂肪には大きく2種類あります。

皮下脂肪: 皮膚の下にある脂肪。つまんで掴めるやつ。 内臓脂肪: 腹腔内の臓器周辺に溜まる脂肪。つまめない。

両者の決定的な違いは「健康への影響」です。

皮下脂肪は基本的に蓄えるための脂肪で、健康への悪影響は限定的。一方、内臓脂肪は代謝活性が非常に高く、糖尿病・心血管疾患の原因となるさまざまなホルモンや炎症物質(アディポサイトカイン)を分泌することがわかっています。

つまり、同じ体重・同じBMIでも、内臓脂肪が多い人ほど病気のリスクが高いんですね。

なぜ日本人は内臓脂肪型が多いのか

日本人を含む東アジア人は、欧米人と比べて内臓脂肪型肥満になりやすい傾向があります。

理由のひとつは、皮下脂肪の蓄積容量が比較的小さいこと。欧米人は皮下に脂肪をどんどん溜め込めるのでBMIが30、40と高くなりやすいのに対し、日本人は皮下に溜めきれなくなった脂肪が内臓に行きやすいんです。

その結果、見た目はそんなに太っていなくても、お腹の中だけ脂肪まみれ、ということが起きます。これが**「隠れ肥満」**と呼ばれるパターンです。

内臓脂肪型肥満の診断基準

正式な診断は腹部CTを使います。

おへその高さで撮影し、内臓脂肪面積が100cm²以上なら内臓脂肪型肥満です。

ただし、CTは費用も被曝もあるので、もっと簡便な指標としてウエスト周囲径が使われます。

  • 男性: 85cm以上
  • 女性: 90cm以上

この基準を超えていれば、内臓脂肪型肥満が強く疑われます。

日本のメタボリックシンドロームの診断にも、このウエスト基準が使われています。

当院ではどう評価するか

Doctor’s Fitness診療所では、肥満症の初診時に腹部CTで内臓脂肪面積を測定することがあります(必要に応じて)。

これがあると、減量プログラムの効果を**「内臓脂肪何cm²減りました」**という形で可視化できます。

ちなみに私自身、2024年末の測定で内臓脂肪面積125.1cm²でした。基準値の100cm²をしっかり超えていて、ザ・内臓脂肪型肥満の状態。

その後プログラムを開始して、内臓脂肪は順調に減ってきています。BMIだけ見ていると変化がわかりにくくても、内臓脂肪の数字で動きが見えるのは励みになりますよ。

内臓脂肪は「落としやすい」

朗報があります。

内臓脂肪は皮下脂肪より落としやすいんです。代謝活性が高い分、減量プログラムで先に反応してくれます。

有酸素運動・筋力トレーニング・食事改善・GLP-1治療、どれも内臓脂肪に対しては比較的早く効果が出ます。

BMIがすぐには大きく下がらなくても、内臓脂肪が減れば健康リスクはぐっと改善します。糖尿病・高血圧・脂質異常症の数値も並行して良くなっていくケースが多いです。

内臓脂肪が気になる方へ

「自分はBMI正常だけどお腹がぽっこり」「ウエストが基準を超えている」という方は、内臓脂肪型肥満かもしれません。

ご相談はLINEからお気軽にどうぞ。健診結果と腹囲がわかればだいたいの目安はわかります。


ご相談はLINEからいつでもどうぞ。「自分は対象になるんでしょうか?」という質問だけでもOKです。

それでは、また!

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よくある質問

Q.皮下脂肪と内臓脂肪の違いは何ですか?
A.皮下脂肪は皮膚の下、つまんで掴める脂肪。内臓脂肪は腹腔内の臓器周辺に溜まる脂肪で、つまんで触れません。健康リスクが高いのは内臓脂肪の方で、糖尿病・心血管疾患の原因となるホルモンや炎症物質を分泌します。
Q.ウエストが何cm以上だと内臓脂肪型肥満ですか?
A.簡易基準では男性85cm以上、女性90cm以上で内臓脂肪型肥満が疑われます。正確には腹部CT(おへその高さ)で内臓脂肪面積を測定し、100cm²以上で診断されます。
Q.内臓脂肪は皮下脂肪より落としやすいって本当ですか?
A.本当です。内臓脂肪は代謝活性が高く、有酸素運動や食事改善に反応しやすいため、減量プログラムでは内臓脂肪から先に減っていく傾向があります。BMIが大きく下がらなくても、内臓脂肪が減れば健康リスクは改善します。

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