こんにちは、院長の宮脇大です。
「自分で注射するなんて、できる気がしない・・」
肥満症外来でよく聞くお悩みです。今日はウゴービの注射のやり方を、できるだけわかりやすく解説してみます。
ペン型注射器の構造
ウゴービはペン型注射器(プレフィルドペン)に入った状態で処方されます。
- ボールペンサイズ
- 中には1ヶ月分(4回分)の薬液
- 針は極細(31G、直径0.25mm)、最初から装着済み
- 用量はダイヤルで設定済み
「シリンジに薬液を吸って、注射する」という昔の自己注射のイメージとは、まったく違います。ボタンを押すだけのシンプル設計です。
注射の手順(全体で約30秒)
準備(15秒)
- 注射器を冷蔵庫から出し、室温に戻す(15分くらい)
- 注射部位(腹部・大腿部・上腕部のいずれか)を選ぶ
- アルコール綿で消毒、乾かす
注射(10秒)
- キャップを外す
- 皮膚に対して垂直に、ペンを押し当てる
- ボタンを押し続ける(カチッと音がする)
- 6秒待つ(薬液が全部入る)
- ペンを引き抜く
後処理(5秒)
- 注射部位を軽く押さえる(揉まない)
- キャップを戻す、針はそのままで保管(次回も使用)
これだけです。慣れれば、シャワー後の習慣のように組み込めます。
どの部位に打つか
3つの選択肢があります。
腹部(おすすめ)
- おへその周り5cm以遠
- 皮下脂肪があり、痛みが少ない
- 自分で見やすい
大腿部
- 太ももの前面、中央あたり
- 立ったまま打てる
- 服装によっては隠せる
上腕部
- 二の腕の外側
- 片手で打つので少し難しい
- 他人に打ってもらう時に便利
毎回部位を変えるのが原則です。同じ場所に連続して打つと、皮膚が硬くなったり(リポハイパートロフィー)、薬の吸収が悪くなったりするためです。
初回はクリニックで一緒に
「いきなり家で自分で?」とドキドキする方が大半なので、Doctor’s Fitness診療所では初回はクリニックで看護師と一緒に注射してもらいます。
流れ:
- 看護師が手順を実演
- 患者さん自身が、看護師の見守りのもとで初回注射
- 質問があればその場で確認
- 次回からは自宅で実施
ほとんどの方が「思ったより簡単でした」と笑顔で帰っていかれます。
痛みはどのくらいか
ウゴービの針は31G(ゲージ)、直径0.25mm。極細です。
「蚊に刺される感覚より軽い」と表現される方が多いです。痛みより、心理的なハードルの方が大きい印象。
2〜3回目になると、ほぼ無痛で打てるようになります。痛みを減らすコツ:
- 室温に戻してから打つ(冷たいと痛い)
- 皮膚を軽くつまんで打つ(浅く入る)
- 一気に押し込まず、垂直にゆっくり
- 注射部位を毎回変える
保管方法
未使用のペン:
- 冷蔵庫(2〜8℃)で保管
- 凍結禁止
使用開始したペン:
- 室温(30℃以下)または冷蔵庫
- 56日以内に使い切る
- 直射日光、高温は避ける
トラブル時の対応
針が刺さらない、薬液が出ない
ペンの不具合の可能性。次のペンを使用し、当院にご相談ください。
注射部位に赤み・腫れ
軽度なら経過観察。広範囲、痛みを伴う、発熱を伴う場合は受診を。
投与後に意識朦朧、強い動悸
低血糖の可能性。糖分を摂取し、症状が改善しなければ救急受診を。
注射を忘れた
- 次回予定日まで2日以上 → 気付いた時点で投与、その後は元のスケジュール
- 次回予定日まで2日未満 → スキップして次回予定日に投与
連続して打つことは避けてください。
「注射が苦手」でも大丈夫
恐怖心が強い方でも、ほぼ全員が自己注射できるようになっています。
私自身、最初は「自分で針を刺す??」と抵抗がありましたが、実際にやってみると拍子抜けするほど簡単でした。
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それでは、また!
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よくある質問
- Q.針が怖いのですが、痛みはどのくらいですか?
- A.ウゴービのペン型注射器は極細針(31G、直径0.25mm)で、痛みはごく軽度です。蚊に刺されるよりも軽い、と表現される方が多いです。多くの方が2〜3回でほぼ無痛になります。
- Q.どこに注射すればいいですか?
- A.腹部(おへその周り5cm以遠)、大腿部(太もも前面)、上腕部(二の腕外側)のいずれか。毎回部位を変えるのが推奨です。当院では最初は腹部を勧めることが多いです(自分で見やすいため)。
- Q.注射を忘れたらどうすればいいですか?
- A.次回投与予定日まで2日以上ある場合は気付いた時点で投与し、その後は元のスケジュールに戻ります。2日未満の場合はスキップして次回の予定日に投与してください。連続投与は避けます。